多頭飼い!飼い主の心得!柴犬を福岡の方へブリーダー販売
写真は2歳のナナちゃん新入の黒柴くん(6年12月)
多頭飼い! 仲良く過ごしていたのに、ある日突然ケンカ暴発!(熊本市北区7年1月)
シェルティ3歳女(先住犬) 柴犬2歳女(新入犬)2年間心配なく仲良く暮らしていたのにある日突如としてケンカが始まりその後も続いて困り果てておられました。
原因は:先住犬と新入犬の上下関係が逆転したためと思われます。詳細についての説明ます。
犬はケンカで家庭内での順位を決める
もともと群れで暮らしていた犬は、群れのなかで社会的序列(順位)を形成する、社会性の高い生き物です。
これは、餌や休憩所・繁殖相手など限られた資源への優先権を、強い(優位な)個体に与え、群れのなかでの争いを最小限に抑えるためだとされています。
多頭飼いの家庭では、序列を確保するため、優位行動と呼ばれる犬同士のケンカがおきることがあります。この場合は、序列が確立するとケンカの頻度は減少し、小競り合い程度に落ち着いていきます。
犬の優位行動がケンカに見えることもある
犬の優位行動には、相手の鼻先(マズル)をしっかりとくわえ込む、頭と首を押さえつける、マウトする。首や肩あるいは背中に顎を乗せるといったものがあります。
下位の犬は、相手の犬をなだめるために、歯を隠す、腹部や首といった急所をさらす姿勢を取るなどして、自分が相手より下位であることを伝えようとします。
これらの一連の行動はパット見てケンカに見えますが、序列を確立するためや確立した後の正常な行動です。相手にケガを負わせるほどの力でやることは基本的にありません。
犬同士の上下関係は犬同士で決める
飼い主さんの感情として「先住犬は新しく迎えた子よりも上だから、おやつをあげる順番も先住犬から」と思う場合もあるかと思います。
最初は先住犬の方が上の立場にありますが、時間とともに犬同士の上下関係が逆転することも十分に考えられます。飼い主さんは、犬同士のルールが決まった上下関係を乱さないようにしましょう。
上下関係が上の犬より下の犬が優先されると感じれば、上の犬はストレスを感じて下の犬への攻撃を始めるかもしれません。
ケンカなどしても犬同士の関係にはなるべく干渉しない
愛犬同士がケンカをすると慌てて止めに入りたくなりますが、犬同士のケンカに人間が干渉しすぎるのは良くありません。犬たちにはお互いの上下関係を決めて生活します。その中で立場が上の犬が下の犬に対して教育的指導をすることがあります。指導を受けることで下の犬も遊び方や社会性を身につけていくのです。
犬同士では確固たる序列ができているのに、飼い主さんの都合や好みで下位の犬を優先するような扱いをしていると、ケンカが再燃することがあります。
優位行動、服従行動をよく観察し、犬の優劣関係を見極めた上で、上位の犬に先飯やおやつを与えたり、可愛がったり遊んだりして、序列の確立を促しましょう。
普段が仲良ければ、多少のケンカは犬同士に任せておきましょう
また、一見ケンカをしているように見えても本人たちにとっては遊んでいるだけという場合もあります。ただし、愛犬のケンカによる怪我だけには十分に注意しましょう。本気のケンカと先住犬によるしつけ的攻撃、遊び。この3つの識別ができないと、柴犬の多頭飼いは難しいです。
この、ケンカの件、飼い主さんも上下関係が逆転したことを認識して、上位の者を優先する行動、対応すれば自然に良好な関係構築ができます。この事例は年齢差が1歳ぐらいですが、理想の年齢差は4歳ぐらいならば多頭飼いの逆転の可能性は低いと思われます。
年末にかけて、2件2頭目の柴犬を迎えがありました!
多頭飼いにあたって
最初に飼った犬との関係をしっかりと構築してから、2頭目の犬を飼うべきです。最初の犬の性格を把握していればこの犬が2頭目の犬を家族として受け入れるかどうかも分かります。「1匹だけでは寂しいだろうから、もう一匹飼う」安易に考えない方がいいです。
犬は社会性のある動物です
犬同士でつながりを持つことでほかの犬ともうまくコミュニケーションが円滑になる可能性があります。ほかの犬と触れ合うことがなく1頭で過ごしていると、社会性を身に着けることが難しいです。特に、幼い頃にほかの犬と交流がないと、お散歩中にほかの犬に吠える、攻撃的になる、ドックランで隅っこの方でビクビクと臆病に過ごすといった問題に、飼い主さんの頭を悩ませることがあります。犬は社会性のある動物です犬同士のつながりを持つとこで、ほかの犬ともうまくコミュニケーションを取れるようになることは、飼い主さんだけでなく犬の喜びにもなります。
餌、しつけ等先住犬を優先する
多頭飼いをすると、先住犬の中には新入犬に飼い主を取られたと感じストレスを溜めてしまったり、新入犬に対して攻撃的になることがあります。飼い主は平等に愛情を注ぎつつ餌をあげる順番、スキンシップやしつけをする順番などは常に先住犬を優先にしましょう。そうすれば先住犬は飼い主の優先順位は自分が一番上だと安心します。また、新入犬も先住犬との上下関係をはっきりと理解することができ良好な関係を築くことができます。
柴犬はパートナーに愛着心を抱きます。できることなら、その愛情を独占したいのです。それで新しいライバルが登場して愛が失われそうになると、吠えまくり、焼きもちをもろに表す犬もいます。焼きもちを和らげるには、まだパートナーに愛されているのだ、気にかけているのだ、と犬にはっきり分からせることが大切です。以前と同じように遊び、構ってあげればいいのです。
ケージやトイレを分ける
ケージは犬がゆっくり休め場所であり、大事なテリトリーです。どんなに相性が良くても室内に一匹でくつろげる場所をそれぞれ確保してあげましょう。
トイレもオスはマーキングをして縄張りを主張するので、別々に用意した方が同居犬同士のトラブル防止になります。
お互いを受け入れるには時間がかかることも覚悟しておく
先住犬としては今まで自分のテリトリーだった場所にほかの犬が入ってくるわけですから、すぐに受け入れられないことも考えられます。
すでに多頭飼いをしていれば、その感覚はそれほど強くないかもしれませんが、これまで1頭だったところに2頭目を迎える場合は、先住犬にとってより大きな変化といえるでしょう。
飼い主としてはすぐに仲良くなってくれることを期待してしまう気持ちも分かりますが、犬たちのペースで距離を縮めていくのを根気強く見守ってあげることも飼い主さんには必要です。
飯高山荘
住所:熊本県山鹿市鹿央町合里5694-2
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