権勢本能は子犬の社会化不足による精神の不安定から~
前回の、復習をしてみます。
犬の本能で、社会的本能の中に、権勢本能、服従本能がありますが、権勢とは、「権力を握って威勢のいいこと」 「権」は「他を従わせること」
「勢」は「他を抑えて取り仕切る力。いきおい」です。
権勢本能
群れの仲間が従属的な行動をいつも取っていれば、指導的行動をとり順位を上げるボスとして君臨しょうとする意識を生みます。
犬がかわいくてついつい犬の言いなり(従属的)な対応をしていると犬の権勢本能が強化され頂点に立ち家庭内を仕切ろうとし、権勢症候群となります。
服従本能
ボスがリーダーシップを発揮していると従属的な行動をとり、群れの中で平和に暮らそうとするための本能です。飼い主がいつも主導的な態度をしていれば犬は希求的に従属的な行動をとる服従本能があります。
なぜ子犬の「社会化」は大切なの~
「社会化」された子犬は、より安全で、より穏やかで愉快なペットになります。「社会化」された子犬は、様々な状況に慣れているので、何か新しいことに直面した場合でも、怖がったり攻撃的になったりすることがあまりないからです。しかし、「社会化」されていない子犬は、慣れていない人や動物、経験に対して、恐怖心を抱いたり、攻撃になったりする傾向があります。自動車のクラクションや、猫、自転車に乗っている人、獣医の診察、人混み、階段の吹き抜けなどを怖がってしまう犬よりも、動じずにいられる犬と暮らす方がより快適でより安全な生活を送れます。また、犬にとっても、常に自分が置かれた環境にストレスを感じてしまうよりも、適切に、「社会化」されている方が、はるかに穏やかで、しあわせな生活を送ることができるのです。
「社会化」は、`一か八か‘の挑戦ではありません。子犬は少しだけ「社会化」される場合もあれば、もっと多くさらにもっと多く「社会化」される場合もあります。重要なのは、子犬により多くの経験をさせる程、成犬になったときに様々な状況で落ち着いていられる可能性を高めることが出来るということです。
どうやって「社会化」すればいいの?
「社会化」には、あなたの子犬が将来的によく遭遇しそうなタイプの人々、動物、場所、音、経験に慣れさせていくことが不可欠です。あなたが子犬に送らせたいと思うライフスタイル次第では、電車、ゴミ収集車、校庭で騒いでいる子供たち、人混み、猫、家畜、泣き叫ぶ幼児などの姿や音にも慣れさせていくことが必要かもしれません。将来遭遇しそうな状況すへてを子犬に経験させることは不可能ですが、生後3週目から12週目の「社会化」最適期にできるだけ多くの経験をさせることで、子犬は過去の経験から一般化された知識を持つようになり、新しい状況に遭遇した場合でも、何か馴染みのある事柄を見つけて、安心感を得ることが出来るようになります。
・生4ケ月までに脳の80%ができあがり、この時期までに人との接触がなかった犬は人間を恐れるようになります。
・生後2ケ月~4ケ月の時期に様々な刺激に対して良い経験をさせることで脳が健全な成長をし、その後生涯にわたって自分の適切な状況判断や問題解決をし、刺激に対して強い不安や恐怖反応を示さない自信のある良い犬に育つ基本ができます。
社会化の時期~
・生後3ケ月を過ぎると、未知の事柄に対して警戒心は強くなり社会化させる時期が終わってしまいます。それ以降の時期は時間の経過とともに、一度警戒心を抱いたことを受け入れたり、親しんだのすることが困難になってきます。4ケ月を過ぎると、子犬に新しいことを好きにさせようとしたり、怖がることに慣れさせようとしたりすることは非常に難しくなり、不可能な場合もあります。
子犬をお家に迎え入れたらすぐに! 社会化トレニンーグを始めてください
若齢の「社会化」を、ワクチン接種が終わる前に開始しましょう。様々な人々、場所、他の動物に子犬を触れさせて「社会化」させることが必要です。
・人混みの多いショッピングセンターへ行って、入り口で子犬と一緒にベンチに座って、人間ウオッチしましょう。見知らぬ人たちが寄ってきて、子犬を撫でたがるでしょう。そんな人たちに、あなたが持参したオヤツを渡したら、喜んで子犬に食べさせてくれるはずです。
・パピーパーティーを開きましょう。友人やお子さんの友達、家族を招待して、音楽を流して、子犬をみんなで抱っこしてもらいましょう。
・子犬を車に乗せて、いろんな地域へ行ったり、ドライブスルーや洗車を試みたり、郊外へ行って家畜の姿や臭いを体験させましよう。
・健康で懐っこい性格なことがわかっている子犬や成犬と遊ばせましょう。
・子犬が小さいなら、抱っこして町へ行き、いろんな人たちに撫でてもらったり、オヤツをあげてもらったりしましょう。
あくまでも参考です。ご自身でも、「社会化」の刺激になるような事柄を出来るだけ多く考えてみてください。
大事なポイントは、「楽しい経験、良い経験をさせる」 ということです。刺激の弱いところすら少しずつ馴らすようにしてください。社会トレニンーグを充分にした犬は、自信に満ちて扱いやすく、しつけもしやすくなります。逆にしない犬は臆病になったり、社交的でなくなったりして、しつけがしにくくなります。また、社会化トレニンーグは子犬の頃だけ行えばいいというものではなく、継続することが大切です。落ち着いた成犬期(2~3才ごろ)になるまでは油断せずに継続しましょう。
飯高山荘
住所:熊本県山鹿市鹿央町合里5694-2
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